【まちあるき】Reborn-Art Festival 2021-22で石巻市街地がアートの街に!

アートと音楽と食の総合芸術祭「Reborn-Art Festival 2021-22 (リボーンアート・フェスティバル)」が、石巻市街地などを会場に8月11日〜9月26日の期間で開催されています。
2017年に始まり、3回目を迎えた今回も国内外さまざまな作家による作品が各所に展示されています!

石巻マンガロードがある石巻市街地にもたくさんの作品があるので、今回はそれらをまとめてご紹介します。
ぜひ実際に足を運んで、アートとまちなか散策を楽しんでみてくださいね。

旧観慶丸商店(石巻市中央)


石巻市で最初の百貨店として昭和5年に建てられ、現在は指定文化財になっている旧観慶丸商店が、市街地エリアのインフォメーションセンターを担っています。
歴史を感じる外観とオシャレなデザインの融合で、建物自体も作品のように思えてきますよね。

ここでは鑑賞に必要なパスポートや公式グッズを販売しているほか、作品鑑賞の事前予約なども行っています。

その旧観慶丸商店の2階では、アーティストの廣瀬智央氏による3つの作品「クールダウン」「ミントガーデン」「無題」が展示されています。

「石巻市や牡鹿半島にはさまざまな種類のミントが自生しているんですよ」とスタッフさん。それぞれの特徴を教えてもらいながら、ミントティーを試飲できます。

旧千人風呂(石巻市中央)

旧観慶丸商店から南に少し歩いていくと旧千人風呂が見えてきます。ここは震災後、仮設風呂とコミュニティースペースとして賑わったスポットです。

その建物に囲まれた吹き抜けエリアに入ると…

現代芸術家の片山真里氏の「ballet #002」が目に飛び込んできます。

さらに屋内では、音楽家・大友良英氏が編成した昭和家電のオーケストラが奏でる「バラ色の人生」を鑑賞できます(要事前予約・2日前まではアプリ予約も可能)。

また、現代美術作家のHouxoQue(ホウコォキュウ)氏による「泉」もあり、ここでは長靴を履いて水に浸かりながら、作品を文字通り体感することができます。

会場となっている旧千人風呂は2022年に「シアターキネマティカ」という新たな文化スポットに生まれ変わる予定です。楽しみですね!

日和山公園(旧レストランかしま・石巻市日和が丘)

旧千人風呂から太平洋を一望できる日和山公園へ。

ここでは震災時に救援物資の倉庫としても使われていた場所を会場に、アーティスト・雨宮庸介氏の作品「石巻13分」を鑑賞できます(要事前予約・2日前まではアプリ予約も可能)。

旧つるの湯、旧サウナ石巻(石巻市住吉町)

一方で、インフォメーションセンターである旧観慶丸商店から北へ歩くと、2019年に閉業した旧つるの湯と旧サウナ石巻があります。
昭和2年から92年間にわたり人々に愛された市民憩いの場が、現在はアート空間に生まれ変わっています!

屋内では、アーティストユニット「MES(メス)」による「サイ」や、旧千人風呂でも展示している片山氏の「hole on black」、さらに彫刻家・西尾康之氏の「磔刑」や「唐櫃」、アイヌの伝統歌を歌う「マレウレウ」のメンバーであるマユンキキ氏の「SIKNU(シㇰヌ)」など、4名の作家の作品を一度に見ることができます。

石ノ森萬画館(石巻市中瀬)

最後は、石巻のランドマークとも言える石ノ森萬画館を使った巨大な作品です。
ただし、この作品が見られるのは日が暮れて暗くなってから。
アーティストの高橋匡太氏が萬画館をさまざまな色にライトアップする「光の贈り物」という作品が、夜の北上川に浮かび上がります。


ライトアップに使用する色は、高橋氏が募集した色と色にまつわる人々のストーリーをもとに、1日に1色がセレクトされています。旧観慶丸商店では寄せられた全エピソードが紹介されているので、ぜひエピソードと光の両方を見てみてくださいね。

いつものまちなかに、いつもとは違った刺激が混じり合うのは、リボーンアート・フェスティバルの会期中ならでは。
作品を見るために歩いていたはずなのに、いつの間にかまちのことを見ていたり、作品に感動していたら、前よりもまちの景色が好きになっていたり。スタッフさんやお店の方と話をしていたら、自然と笑みがこぼれていたり。

作品を巡りながら、まちの魅力にも気づく。そんな素敵なまちあるきが、今の石巻にはありますよ。

RAFを楽しむファーストステップ ⇨ リボーンアート・パスポート購入方法
安心して楽しむために ⇨ 新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン


WRITTEN by 口笛書店
2019年6月、宮城県石巻市に生まれた出版社。石巻に在る出版社だから作れる本、口笛書店だから出せる本というものはなんなのか。時間をかけて模索していきながら出版活動を行っていきます。地元での出版活動のほか、関東を中心に書籍の執筆編集、ウェブコンテンツの企画編集、広告、コピーライトなど、言葉を取り巻くクリエイティブコンテンツの制作も手掛けています。
公式HP|口笛書店

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